介護用語『吸気』とは?仕組みや方法を詳しく解説

介護を知りたい
先生、吸気について教えてください。

介護の専門家
吸気とは、鼻や口から空気を吸い込んで、肺胞にまで届かせ、酸素を取り込む過程のことだよ。

介護を知りたい
なるほど。つまり、吸気は酸素を取り入れるために必要なプロセスなんですね。

介護の専門家
その通りだよ。酸素を取り入れることで、私たちの体はエネルギーを作り出すことができるんだ。
吸気とは。
介護用語の「吸気」とは、呼吸をして空気を体内に取り込む過程です。具体的には、鼻や口から入った空気が気管や気管支を通って肺にたどり着き、そこで肺胞から酸素を吸収します。
吸気のしくみ

「吸気」とは、空気を気管や肺に吸い込む行為です。吸気時には、横隔膜が収縮すると胸腔が拡大し、肺が膨らんで空気を吸い込みます。同時に、肋間筋が収縮して肋骨が持ち上がり、胸腔がさらに拡大します。
このように、吸気は横隔膜の収縮と肋骨の持ち上がりという2つの筋肉の動きによって起こります。吸気によって、酸素を含む空気が肺に送られ、体内の組織や細胞に酸素を供給します。
吸気の役割

-吸気の役割-
吸気は、気管から肺に空気を引き込む重要なプロセスで、体の機能に不可欠な役割を果たしています。まず、酸素を肺に取り込み、体内の細胞や組織に運ぶ働きがあります。酸素はエネルギーを産生するために必要で、生命活動を維持するために不可欠です。
さらに、吸気は二酸化炭素を排出し、体内の酸塩基バランスを調整するのに役立ちます。二酸化炭素は体の細胞の代謝によって生成され、血液中に取り込まれて肺まで運ばれます。吸気により、二酸化炭素が肺から排出され、体内のpH値が正常に保たれます。
吸気時のポイント

吸気時のポイント
吸気を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。まずは、患者さんの頭をやや後方に傾け、あごを少し持ち上げて気道を確保することです。次に、患者さんの口を開け、適切なサイズの吸引用カニューレを舌の付け根に挿入します。カニューレを挿入する際には、過度に押し込まないように注意してください。
適切な吸引圧を維持することも重要です。家庭用吸引器では、一般的に-10kPa程度の負圧が推奨されています。吸引時間が長すぎたり、吸引圧が強すぎたりすると、患者さんに不快感や組織の損傷を与える可能性があります。そのため、短く、間欠的に吸引を行いましょう。
吸引中の患者さんの様子にも注意を払います。吸引中に患者さんが咳をしたり、息苦しそうにしたりした場合は、吸引を中止してください。また、吸引による出血や感染の兆候にも注意しましょう。
吸気が困難な場合

吸気が困難な場合、さまざまな要因が考えられます。一つ目は、気道の閉塞です。喉の奥に物が詰まったり、粘液や腫瘍が気道をふさいだりすることで、吸気が妨げられます。二つ目は、筋肉の衰弱です。呼吸に関わる筋肉が衰えると、吸い込む力が弱まります。三つ目は、神経障害です。呼吸をコントロールする神経が損傷すると、吸気困難につながる場合があります。これらの要因以外にも、心不全や喘息、肺炎などの疾患が吸気困難を引き起こすことがあります。
吸気のアシスト方法

吸気のアシスト方法では、吸気に困難を抱える方のために、介助者がどのようにアシストできるかについて解説しています。方法は主に3つあります。
1つ目は「単純な吸気アシスト」です。これは介助者が被介護者の背中に手を当て、軽く押し下げることによって、胸郭を拡張して吸入を促すものです。
2つ目は「人工呼吸器による補助換気」です。人工呼吸器は、鼻や口を通して気道に装着されたチューブを介して、空気を肺に送り込みます。重度の呼吸障害を抱える方のために使用されます。
3つ目は「非侵襲的換気(NPPV)」です。NPPVは、人工呼吸器をマスクを使用して被介護者の鼻や口を覆うことで、空気の供給を行います。人工呼吸器による補助換気よりも侵襲性が低いため、より軽度の呼吸障害を抱える方に用いられます。
