介護の関連用語『医薬部外品』とは？

介護の関連用語『医薬部外品』とは？

医薬部外品とは何か？

医薬部外品とは何か？法律で定義されている医薬品とは異なる分類に属し、医薬品ほどの効能・効果を有さず、身体を洗ったり、口を清浄したりする衛生上、または美容上、健康の保持増進に役立てるために一般に用いられるものです。使い方を間違えなければ安全に使えるよう、厚生労働大臣によって承認されています。

医薬品との違い

-医薬品との違い-

医薬部外品と医薬品は似ていますが、用途や効能が異なります。 医薬品は主に病気の治療や予防を目的としており、有効成分として医薬品有効成分が含まれており、その製造には厚生労働省の承認が必要です。一方、医薬部外品は、疾病の治療や予防の目的ではなく、健康の保持や増進、衛生の向上などを目的としています。 そのため、医薬品有効成分は含まれず、製造には厚生労働省への届出のみが必要です。また、医薬品は処方箋が必要なものもありますが、医薬部外品は市販で購入できます。

医薬部外品の種類

-医薬部外品の種類-

医薬部外品は、その用途によって種類が分けられています。

* -化粧品-皮膚や髪の手入れに使用されるもの。美白、保湿、日焼け止めなどが含まれます。
* -殺菌・消毒剤-細菌や真菌を殺す、または除菌するために使用されます。家庭用消毒剤、殺虫剤、歯磨き粉などが含まれます。
* -家庭用衛生用品-日常的な衛生を維持するために使用されます。石鹸、洗剤、除菌ウェットティッシュなどが含まれます。
* -医療機器-人の怪我や病気を予防、診断、治療、緩和するために使用されます。絆創膏、ガーゼ、温度計などが含まれます。
* -その他の雑貨-明確に定義されていない用途のもの。虫除け、デオドラント、芳香剤などが含まれます。

介護における医薬部外品の活用

-介護における医薬部外品の活用-

医薬部外品とは、医薬品ほど強力ではないものの、一定の機能を有する製品のことです。介護においては、皮膚の保護・消毒・殺菌や消臭など、さまざまな用途で活用されています。

たとえば、皮膚の保護には、ワセリンや亜鉛華軟膏などがあります。これらは、乾燥や摩擦による皮膚のダメージを防ぎ、褥瘡（床ずれ）などの予防に役立ちます。また、アルコールやイソプロピルアルコールなどの消毒液は、傷口の殺菌に使用され、感染症を防ぐことができます。

医薬部外品を使用する際の注意点

–医薬部外品を使用する際の注意点–

医薬部外品は、医薬品と比べると安全性が高いですが、注意して使用する必要があります。

まず、効果や効能を正しく理解することが大切です。使用前に必ず添付文書を読んで、使用方法や注意事項を確認しましょう。過剰に使用したり、自己判断で用法用量を変えたりするのはやめましょう。また、医薬品との併用については、医師や薬剤師に相談しましょう。

さらに、アレルギー反応や副作用に注意しましょう。かゆみ、発疹、発赤などの症状が出た場合は、使用を中止して医師に相談してください。また、使用している医薬品の影響で、医薬部外品が効果を発揮しにくくなる場合もあります。

医薬部外品は、一時的な症状を緩和するものです。長期的に使用したり、症状が改善しない場合は、医師の診察を受けましょう。適切に使用することで、医薬部外品は私たちの健康維持に役立ちます。