介護の現場から

制度について

介護の措置制度を分かりやすく解説

措置制度とは、要介護状態にある高齢者に対して、介護サービスを必要な範囲で、適切に提供するための制度です。要介護認定の結果、「要介護1」から「要介護5」と認定された方が対象となります。措置制度は、地域包括支援センターを通じて申請・受給することができます。
排泄を介護するコツ

粘血便の基礎知識

粘血便とは、粘液と血液が混じった便のことを指します。粘液は通常、腸内を保護する働きがありますが、何らかの異常が起こると分泌量が増えて便に混じります。一方、血液は腸や肛門の粘膜から出血して便に付着します。粘血便の症状は、便に血がにじむ程度のものから、多量の血が混じって真っ赤になるものまでさまざまです。
その他

レジオネラとは?知っておくべき介護用語

-レジオネラの基礎知識- レジオネラとは、土や水中に存在する細菌の一種です。レジオネラ菌は、温かい水や湿った環境で増殖しやすい性質を持っています。この菌は、レジオネラ症と呼ばれる感染症を引き起こす可能性があります。レジオネラ症は、肺炎やポンティアック熱などの症状を引き起こす可能性があります。 レジオネラ症は、次のような人々が感染するリスクが高い傾向にあります。 * 65歳以上の方 * 喫煙者 * 慢性的な肺疾患のある方 * 免疫力が低下している方 レジオネラ症を予防するためには、次の点に注意することが重要です。 * エアコンや加湿器の定期的な清掃 * 温水器の設定温度を49℃以上に保つ * シャワーヘッドを定期的に消毒する * 長期間使用していない水道管から水を流す レジオネラ症の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。早期診断と適切な治療により、重篤な合併症を避けることができます。
その他

介護の関連用語『血液生化学検査』とは?

-血液生化学検査とは?- 血液生化学検査とは、血液中のさまざまな成分を測定する検査のことです。これにより、臓器の機能や栄養状態、代謝バランスなどの健康状態を評価できます。採血により採取した血液を検査装置にかけて、グルコース(血糖値)、電解質、タンパク質などの成分の濃度を測定します。この検査は、肝臓や腎臓などの臓器の損傷や機能障害の発見、栄養障害のスクリーニング、薬物治療のモニタリングなどの目的に使用されます。
その他

介護用語『既往歴』の重要性と活用法

-既往歴とは何か- 介護において、「既往歴」とは、過去に患った病気や怪我、手術などの医療に関する過去の出来事を指します。これらは、現在の健康状態やケアニーズの把握に不可欠な情報です。既往歴には、治療歴や入院歴、既往症などが含まれます。 例えば、過去に脳梗塞を経験した人がいる場合、認知症のリスクが高まる可能性があります。また、心不全を患っている人は、運動量などのケアプランに制限があるかもしれません。このように、既往歴を把握することで、適切なケアプランを作成し、介護リスクを軽減することができます。
認知症を介護する方法

介護に欠かせない「記銘力」を向上させる方法

-記銘力とは何か- 記銘力とは、情報を記憶に留め、思い出す能力のことです。 介護の場面では、利用者の嗜好、既往歴、服用中の薬などを正確に記憶しておく必要があります。また、手順や指示を正しく理解して実行することも求められます。そのため、介護においては、記銘力が非常に重要な要素となります。
その他

肝炎について知ろう!原因・症状・種類を解説

「肝炎とは?」 肝炎とは、肝臓に炎症が起こる病気の総称です。肝臓は、体内で解毒や栄養素の貯蔵などの重要な役割を担う臓器です。肝炎になると肝臓の機能が低下し、さまざまな症状が現れます。肝炎には、ウイルス感染によるもの、飲酒過多や薬剤などによるもの、自己免疫疾患によるものなどの種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。
その他

要注目の介護用語『O157』

「O157」とは、大腸菌O157H7の略称で、病原性の強い細菌の一種です。食中毒の原因となり、下痢や腹痛などの症状を引き起こします。重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)という腎臓や神経系に影響を及ぼす合併症を起こす可能性があります。
その他

介護で役立つAI技術の活用法と事例

AI(人工知能)とは、人間の知能をコンピュータプログラムに組み込んだ技術です。具体的には、膨大なデータを分析し、パターンを認識したり、それらのパターンに基づいて意思決定をしたりする能力を有します。
介護の施設に関する事

デイサービスって何?介護関連用語まるわかり

デイサービスとは、介護を必要とする高齢者や障害者が日中過ごすことができる施設のことです。在宅介護が難しい場合に利用され、食事の提供、入浴や排泄の介助、レクリエーションなどの介護サービスを受けることができます。デイサービスを利用することで、要介護者の心身機能の維持・向上を図り、在宅での生活を支えることが可能となります。
入浴を介護するコツ

介護用語『扇子折り』とは?メリットや使い方を解説

介護用語における「扇子折り」とは、高齢者や障がいのある方々の身体的負担を軽減するために用いられる介助技術のことです。その名の通り、扇子が折りたたまれるように、介助者が利用者の体を折りたたんで持ち上げる動作を指します。この動作により、利用者の身体に負担をかけずに介助を行うことができます。 「扇子折り」の目的は、主に利用者の体位変換やベッドからの移乗です。例えば、寝たきりの利用者をベッドから車椅子に移乗する際に、介助者は利用者の体を「扇子折り」の要領で折りたたんで持ち上げ、車椅子に移すことができます。また、車椅子からトイレに移乗する際にも、「扇子折り」を用いることで、利用者の身体への負担を軽減できます。
排泄を介護するコツ

機能性尿失禁の理解と介護における対応

機能性尿失禁の理解と介護における対応 -機能性尿失禁とは?- 機能性尿失禁とは、認知機能の低下や身体の麻痺など、膀胱や尿道の機能以外に原因がある尿失禁のことです。認知症やパーキンソン病、脊髄損傷などが原因となるケースが少なくありません。 機能性尿失禁は、膀胱機能や尿道閉鎖機能が低下することが原因ではありません。そのため、一般的な尿失禁治療薬は無効です。介護においては、尿失禁を引き起こす根本的な原因の解決が重要となります。
その他

介護で役立つ抗原の基礎知識

抗原とは、免疫系によって認識され、攻撃の対象となる物質です。それは細菌、ウイルス、またはその他の病原体の一部である可能性があります。抗原が身体に入ると、免疫系は抗体を産生し、抗原を中和して破壊します。このプロセスが、感染症や病気を防ぐのに役立ちます。抗原にはさまざまな種類があり、各抗原は特定の免疫反応を引き起こします。
排泄を介護するコツ

介護の関連用語『パウチ』とは?

パウチとは、失禁対策として使用される製品のことで、排泄物を吸収・貯留する使い捨ての袋のことを指します。おむつのように着用するタイプや、下着に装着するパッドタイプなど、さまざまな種類があります。パウチは、尿や便による漏れを防ぎ、体の清潔と快適さを保つために使用されます。
その他

介護と薬局の役割

薬局とは何か?薬局は、調剤薬局やドラッグストアなど、医薬品を供給し、薬学的なアドバイスを提供する医療施設です。調剤薬局は、処方箋をもとに薬を調合し、患者に提供します。ドラッグストアは、処方箋薬に加えて市販薬、サプリメント、日用品などを販売しています。
制度について

訪問看護ステーションとは?

訪問看護ステーションは、住み慣れた自宅で生活を続けることを希望する人に対して、医師の指示に基づいて医療上のケアや日常生活の援助を行う機関です。在宅療養が必要になった高齢者や病気や障害のある方、ターミナルケアを必要とする方を対象として、看護師や理学療法士、作業療法士などの専門スタッフが訪問してサービスを提供しています。訪問看護ステーションは、医療機関と地域の連携を図りながら、利用者の健康状態や生活状況に応じたケアプランを作成し、看護やケアを行います。
排泄を介護するコツ

下血とは?原因と症状、対応方法を解説

-下血とは?- 下血とは、肛門から血液が排出される症状です。色は鮮血から暗赤色まで様々で、粘液や便に混じっていることもあります。軽度の場合は、少量の血がトイレの紙に付着する程度ですが、重度の場合は大量の血が流れ出ることもあります。下血は、一般的に消化管の出血によって引き起こされます。
排泄を介護するコツ

尿道括約筋とは?

-尿道括約筋の構造と働き- 尿道括約筋は、尿道の出口を締めたり緩めたりすることで、尿をコントロールする筋肉です。2種類あり、それぞれが異なる機能を果たしています。 -外尿道括約筋-は、骨盤底の筋肉の一部です。随意筋であり、意識的に尿道を開閉することができます。尿意を感じたり排尿を中断したいときに、この筋肉を収縮させて尿道出口を締めます。 一方、-内尿道括約筋-は、尿道壁内の平滑筋です。不随意筋であり、自律神経系によって制御されます。通常は尿道出口を閉じますが、排尿時にはリラックスして尿の通り道を開きます。
その他

膵臓を徹底解説!役割と機能から病気まで

膵臓とは?それは、体の左上腹部、胃の後ろに位置する細長い臓器です。膵臓は、消化液である膵液を生成する外分泌腺と、ホルモンであるインスリンとグルカゴンを分泌する内分泌腺の両方の機能を持ちます。膵液は、食事中のタンパク質、脂肪、炭水化物の消化を助け、インスリンは血糖値を下げ、グルカゴンは血糖値を上昇させます。
その他

経口ブドウ糖負荷試験とは?糖尿病診断や予防に役立つ検査

経口ブドウ糖負荷試験とは、ブドウ糖を含む溶液を摂取し、その後一定時間ごとに血液中の血糖値を測定する試験です。この試験は、糖尿病の診断や予防に役立てられています。ブドウ糖摂取前の血糖値と摂取後の血糖値の変化を調べることで、ブドウ糖を代謝する体の能力がわかります。ブドウ糖代謝に異常があれば、糖尿病の可能性が示唆されます。
緊急時の対応について

重積発作とは?原因や症状、治療方法

「重積発作の原因」 重積発作を引き起こす原因はさまざまです。考えられる原因は次のとおりです。 * 薬物過剰摂取抗てんかん薬の過剰摂取や、コカインやアンフェタミンなどの娯楽用薬物の使用によって発作が誘発される可能性があります。 * 代謝異常電解質の不均衡、低血糖症、肝不全などの代謝異常は脳の正常な機能を妨げ、発作を引き起こすことがあります。 * 脳損傷外傷性脳損傷、脳卒中、脳腫瘍などの脳損傷は脳の電気的活動に異常を引き起こし、重積発作につながる可能性があります。 * 遺伝性疾患てんかんなどの特定の遺伝性疾患は、患者を重積発作のリスクにさらします。 * 感染症髄膜炎、脳炎などの感染症は脳に炎症や損傷を引き起こし、発作を引き起こすことがあります。
食事を介護するコツ

IVHとは?経口摂取できない患者のための栄養補給方法

-IVHとは何か- IVH(静脈内栄養)とは、経口摂取が困難または不可能な患者に対する栄養補給方法です。栄養素を溶かした溶液を、静脈から直接体内へ注入することで、必要なカロリーや栄養素を患者に供給します。IVHは、消化器系疾患、重度の全身疾患、あるいは外傷などによって経口摂取ができない場合に用いられます。IVHは、患者の栄養状態を維持し、回復を促進する重要な治療法となります。
排泄を介護するコツ

導尿とは?

「導尿」とは、膀胱に溜まった尿を、カテーテルと呼ばれる細い管を使って体外に排出する医療処置のことです。膀胱が排尿するための機能が低下したり、排尿に困難がある場合に実施されます。導尿を行うことで、膀胱に過度に尿がたまって起こる、排尿障害や感染症を予防することができます。また、手術や分娩などの医療行為においても、導尿が行われることがあります。
緊急時の対応について

バイタルサインとは?介護の基礎知識

-バイタルサインの意味と重要性- バイタルサインとは、身体が正常に機能しているかどうかを判断するための重要な指標です。介護においては、バイタルサインの測定が不可欠であり、利用者の健康状態の変化を早期に発見し、適切な処置を行うために役立ちます。 バイタルサインには、体温、血圧、脈拍、呼吸数、酸素飽和度が含まれています。これらの指標は、体の機能を評価し、循環、呼吸、体温の調節が適切に行われているかどうかを把握するのに役立ちます。バイタルサインの異常は、感染症、脱水、心臓疾患など、さまざまな健康問題の兆候を示すことがあります。 そのため、介護者にとってバイタルサインの定期的な測定は重要です。異常があれば、速やかに医師や看護師に報告し、必要な処置を受けることで、利用者の健康と安全を守ることができます。